2013年4月29日 私の実現可能な夢
ショパンを弾く夢を実現した 東大阪市 76才(女性)
ショパンが大好きだ。
詩人だった亡き父が、よく、レコードを蓄音機で聴いていたので自然と私の心の中にも染み込んだのだろう。
ピアノで弾けたらと云う思いが高じて、
「ショパンの中でもノクターン(夜想曲)第1番を弾きたい」という、無謀とも思える挑戦につながった。
ピアノとはほとんど無縁だった私のわがままを受け止めて下さる先生に巡り合い、
週一回の挑戦が始まった。最初は楽譜が読めず、指の動きもついて行かない。
しかし、諦めるわけにはいかない。
そして5年目、やっと最後までたどりついた。
拡大コピーした5ページの楽譜の音符にはカタカナでルビを振り、間違いやすい個所にはシールを貼るなどした。
ボロボロになった楽譜は、今では私にとって宝物で、いとおしい。
カタツムリの歩みでもゴールはあると信じて続けられたのは、
父の思いがこもったショパンが好きだという事と、教えて下さった先生の理解のお陰である。
この曲以外は弾かない。暗譜したノクターンを忘れないように毎日弾くようにしている。
孫思う「父ちゃんのサクラ」 茨木市 64才(女性)
「父ちゃんのサクラが満開になったよ」。
実家の鹿児島にいる妹が写真付きでメールをくれた。ピンク色の花が鮮やかに咲き誇っている。
孫が生まれるたび、亡き父が地元の神社の境内と河原の土手沿いに植えたものだ。
一人につき5本ずつ、計40本にもなった。最も古い桜は40才。
しっかり根を張り、幹も立派になった。満開になれば、多くの花見客で賑わうそうだ。
私たち子どもには厳しかった父も、孫の前では目尻を下げっぱなし。
桜の木にも「○○サクラ」と孫の名前をつけ、成長を楽しみにしていたと聞いた。
満開になると、母は「父ちゃんも見に来ている気がする」と話す。
残念ながら、この時期に帰省したことはないが、いつか子供達を連れて眺めに行こう。
「おじいちゃんが、あなたたちを思って植えたんだよ」と伝えたいから。
↑(上)の二つのエピソードは読売新聞の投書から拾いました。
そこから私はある事を決めた(決意した)ので紹介します。
今、私はピアノを習っている。
一年と少し経って「エリーゼのために」がもうすぐ全曲弾けると思います。
全曲弾けるようになったら、次の曲に挑戦しよう。
そして、笑われるかもしれませんが、
今現在4人いる孫の一人一人に一曲ずつプレゼントしようと考えています。
「おじいちゃんがお前たちのために一曲ずつ練習した曲を聴いてくれ。」
CDに録音して記念に残してやりたいと思っています。
人間はすごい!! 諦めなかったら、いつかはゴールがあるんです。
「昨日できなかったことが今日できる」と云うようなものではありませんが、諦めずに練習したら出来るようになるのです。
それこそ「カタツムリの歩みでもゴールはある」のです。
そしてもう一つ大事なことは、「先生に就く」という事です。
この年になって知ったのですが、なぜ先生に就いて練習したら上達するのか分からなかった(感じなかった)のですが、
それは「強制される」から上達するのです。
人間は基本的に「弱いもの」「なまけもの」ですから、自分の嫌いなことは避けるのです。
しかし、先生に就くと「逃げられない」のです。
できなかったら「もう一度」と言われて、できるまでやらされるのです。
出来ない個所を飛ばして出来る所だけをしようとしても、前へ進ませてもらえないのです。
ですから嫌でも練習するから上達するのです。
ただ、前提条件があります。
この気持ちがあれば、必ず上達します。
「諦めずに練習すれば」必ずいつかできる事を約束します。
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