2010年6月19日 土曜日 奈良へ遊びに行きました。
矢田寺・薬師寺・平安遷都1300年祭・興福寺・・・クラブツーリズムのバスツアーで行きました。

最初は薬師寺を紹介するのですが、(私は)ちょっと変わっていて、薬師寺そのものより東塔の「水煙」から紹介します。

これが「水煙」なんですが、水煙ってご存知ですか?
「東塔」です。1300年前の創建時の物です。 「西塔」です。再建されていますから彩色されています。
建物の先っぽに付けられているのが「水煙」です。 拡大していますが、先っぽは避雷針です。

私が「水煙」を初めて知ったのは中学2年生位だったと思うのですが、美術の教科書に載っていた記憶があります。
記憶違いかもしれませんが、とにかくそれくらい前から「いつか見てみたい」と思っていたのです。
ですから約45年振りに願いが叶った事になります・・・・・これが最初に水煙を紹介する理由です(笑い)。

水煙についての詳しい説明は省略しますが、この中に「笛を吹く楽人」がレリーフで描かれているでしょう。
実は天女(飛天)なんですが、1面に3人、左右で6人、裏表で12人、対角線上にもう一対ありますから、合計24人の飛天が描かれていることになります。
一番上の拡大写真なら「笛を吹く楽人」の他に、逆さまになった飛天(天女)を確認してもらえると思います。

私のしょうもない拘りはこれくらいにして、薬師寺の紹介をしようと思います。
と言いながら、なぜ結婚式の写真が出てくるのかしらん・・・・実はここ薬師寺で結婚式が行われていたんですよ!!

讃美歌の代わりに「般若心経」が唱えられていました。勿論、新郎新婦も般若心経を唱和します。
参列した(された)招待客も、全員が唱えるのですよ。
もちろん俄か(にわか)信者も大勢いると思いますが、「少なくともその瞬間は信心があった」のです。私はそう信じています。

本当に善男善女だと思います。 「お幸せに・・・・・」言わずにおられません。

「薬師寺ほど有名な(格式のある)寺院で結婚式をさせてくれるのか!!」びっくり仰天しました。

玄奘三蔵院の中で結婚式が行われたんですよ。 すごいでしょう!!
玄奘三蔵院の全景です。 ちょっとだけおじゃまします・・・・。

玄奘三蔵院では、去年亡くなった日本画家の≪平山郁夫≫さんが描かれた「シルクロードを中心とした壁画」が描かれています。
その中で、私が何と言っても「これだっ!!」と思ったのが「不東」です。 分かってもらえますでしょうか・・・?

(東の)唐を出発して西のインドへ出かける玄奘三蔵法師が、「絶対に東へ帰らないぞ(挫折しないぞ)」と強く思いこんだのが「不東」です。
私のような凡人なら「不東」と思うのも至極当然かもしれませんが、玄奘三蔵法師のような高僧が「不東」と思うのですよ。

私は救われたような気分になりました。
やはり人間は「何かをするときには自分自身を自分で励まさないと出来ないんだ」と思ったのです。
お土産に「不東」と書いたお守りを買いました。(所詮この程度の≪甘い≫信念です・・・・笑い。)

   

最後に「飛天(笛を吹く楽人)」と「不東(ふとう:ひがしせず)図」です。

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