2012年(平成24年)1月22日 日曜日 阪急交通社のツアーで高野山へ行きました。

四国88カ所巡りの最終で「御礼参り」なんですが、今の時期(真冬:1月)は道路が凍結するので自分一人では怖いのです。

高野山には2008年9月14日に来ていますが、その当時は観光で来ています。
当時(観光)と比較しながら、今回のお参りを紹介します。

高野山の入口「大門」ですが、今回はバスから見るだけでした。

突然ですが、皆さんは「帽子をかぶる」ことについてどのように思われるでしょうか・・・・・?
私は、室内とか食事の時には脱ぐのが当たり前だと思っています。帽子は外でかぶるものだと思っているのです。

ましてこの度のように遍路の一環として廻っておられる方々なら、私と同じような考え方だろうと思っていましたが、違いました。
↓のような「宿坊」で食事をしたんですが、正座はしない帽子は脱がない・・・「世の中狂っている」としか思えません。
ここが高野山でなかったら私もそんなに気にしないかもしれませんが、当たり前が当たり前でなくなってしまいました。

食事の時に「合掌」して↓の言葉を唱和します。

一滴の水にも天地のめぐみがこもっています。
一粒の米にも万人の力が加わっています ありがたくいただきましょう

ひつこく言いますが、皆さん私よりずっと上手にすらすら暗誦されるのですよ、それでいて帽子は脱がない・・・・・よく分かりません。

記念写真は必須です 精進料理です 「こうやくん」と記念写真です
金剛峯寺(こんごうぶじ)は真言宗総本山です。 お話を聴いて帰って来るところです 「奥の院」の入口です

今回の高野山参りで、観光らしいといえるのはこの程度だけでした。
後は「般若心経」を唱え、法話を聴き、バスに揺られるだけの旅で、ほとんどお土産も買う時間もありませんでした。

せっかく高野山に来たのですから、来られたことのない方の為にちょっとだけメインを紹介します。
↓の写真は「根本大塔」ですが、高さ16丈(約48m余)の真言密教の宝塔で「大日如来塔」です。
高野山の教理上の中心としての大日如来を象徴するものだそうです。 私は、「大門:山門」「根本大塔」「奥の院」は最低行かれることをお薦めします。

以前にも書きましたが、高野山はあまりにポピュラーな為、どのように紹介するのか迷ってしまうのです。
特に今回は観光ではなく、お参りの一環ですから・・・・ただ、理解(判断)するのは個人個人に任せるのが一番だと思います。

阪神大震災の慰霊の碑です ここより先は撮影禁止です 水垢離修業でしょうか・・・寒!
遠くに見えているのは豊臣秀吉の墓です 雪の中を歩きます 弘法大師が祀られています

最後に、弘法大師の母親が祀ってある「慈尊院:(いつくしみそんけいする)」へ行きましたので紹介します。

当時の高野山は「女人禁制」ですから、母親といえども高野山へ上ることは許されません。
そこで弘法大師は月に九度、高野山から20キロ離れたこの慈尊院まで来られました。 それが今の町名「九度山(くどやま)町」の由来だそうです。

記念写真は必須です・・・ 平山郁夫さん自筆の記念碑です 安産祈願のお守りを買いました

弘法大師のお母さんは当時83歳だったそうですが、今の時代なら軽く100才を超えている位の高齢だそうです。
それも、当時は電車・車・飛行機はありませんから、はるばる四国から歩いて来られているのですよ・・・・!
そして、1年間だけここで生活されたそうです。

弘法大師伝説として俄かには信じがたいお話が伝わっていますが、このお寺さんでも住職が楽しく聴かせて下さい下さいました。

平成の初め頃ですが、野良犬が入り込んできたそうです。
その野良犬が、お参りに来られる方々を高野山まで「案内する」んだそうです。
後になり先になり、マムシが出そうな所ではワンワン吠えて注意を呼び掛けながら案内するそうです。

初めは(エサでも欲しがっているのだろうくらいに思って)住職も半信半疑だったそうですが、しだいに信じるしかないと思うようになったそうです。
ビデオも残されていて見させてもらったんですが、信じがたい映像でした。
新聞にも紹介され、後日(死んでから)本も出版されました。映画にする話も進んでいると言います。


私は、「信じる心」があれば信じられると思います。 
そして、不可能を可能にするのが「信心」だと思っています。 これは「投入れ堂」のサイトでも書きました。

贅沢が当たり前になってしまって、今ではそれも「あたりまえ」と思うようになっているのではないでしょうか。
不自由を常と思えば多少の不便は我慢できます。

今の日本では「我慢」など死語になっていると思います。
せめて「感謝の心」は忘れないようにしたいものです。(これは自分自身を戒めることばとして書いています)

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