2010年2月23日 「人間(男子)40才になったら自分の顔に責任を持て」について・・・・

突然ですが、これはアメリカ合衆国の第16代大統領「エイブラハム・リンカーン」が言ったことばとして非常に有名です。
ちょっとだけ紹介しますと
リンカーンが第16代のアメリカ合衆国大統領に就任したのが52歳の時です。閣僚として推薦された或る人物に会い、
「その顔が気に入らない」からと断ったそうです。そして、こう言ったと云います。

顔はその人の履歴書だ。素晴らしい男というものは、失敗し、成功しながら、ひたすら前に進んでいく。
そこに知性、教養、品格、努力、勤勉、陰陽の性格、健康、すべての過去が顔に刻まれていく。男は美男子である必要はない。


私もこの話は教科書で習ったような気がします。 間違っているかもしれませんが・・・・ただ、知っていたんです。
数日前の新聞にこのことばが「ある会社の広告」として新聞に掲載されていました。
それで気になってちょっとだけ調べてみると、私と同じような考えの方が大勢おられていろんな意見を述べられています。

その意見を紹介する前に私の意見を書きます。

リンカーンは閣僚として推薦された人物の事を知っていたと思うのです。
すくなくとも、閣僚に推薦されるほどの人物を大統領が知らないというのは「ちょっと考えられない」からです。
では何故断ったかというと、「気に入らなかった」からだと思うのです。

何が気に入らなかったか・・・それは分かりません。しかし「とにかく気に入らなかった」のだと思います。
どのような理屈(理由)をつけて断るか、リンカーンは考えたと思います。
しかし「これという名案」が思いつきません。それでも断る気持ちには変わりがありません。
仕方がないので「自分が悪者になろう」と思って言ったのが冒頭の言葉だと思うのです。

なぜかというと、相手の気持ちを斟酌(しんしゃく)または忖度(そんたく)すると、そんな簡単には断れないのです。
それでも断るには「自分が悪者になるしかない」と思ったと思うのです。
それで「顔が気に入らない」といった ???という、「愚にもつかない理由」を付けて断ったと思うのです。

ところが、それが結果的に思いもよらない好結果を呼んだと私は考えます。
奴隷を解放して、歴代の大統領の中でも名大統領として世間から崇拝を集める大統領になってしまったリンカーンを悪く云うのは気が引けるからです。
しかし、推薦された閣僚候補を「顔が悪い」と言って断ったのは事実です。
それを「言い繕うお話」として、後世の歴史家が作ったお話だというのが本当の所ではないでしょうか・・・・・


次に、ネットで読んだ意見を紹介します。
私は、もしかして「リンカーンはその人の過去を知っていて、顔の事を持ち出して友人の推薦を退けたのかもしれないな」と思います。
国政の閣僚に推薦されるほどの人について、リンカーンが全く知らなかったというのは不自然です。
しかし、私はリンカーンの言葉が全くナンセンスだとは決して思いません。
卑しい顔、ずるい顔というのは確かにあります。
それは、私がこれまで生きてきて、思考法や行動の様式について感心しなかった人の顔に
卑しさや、ずるさに共通な「におい」を感じるようになったという経験によるというようです。

また、「したたかで、且つ誠実に生きてきた人」の容貌が「すがすがしい強さ」を発散している事は日頃感じている事です。
さらに、まっとうな指摘や批判を受けると、相手を恫喝したり、言い訳にならない言い訳で相手を説服するタイプの人には、確かに共通の顔つきがあります。

ところで、たまには自分の事を一番よく知っている自分が、鏡に映る自分の顔をじっくり眺めてみるのも何かの役に立つかもしれません。


私の意見とはちょっと違うかもしれませんが、結局この方は「自分の責任」を言われていると思うのです。
自己責任です。私もなまいきな事を言わずに、素直に自分を見つめ直したいものだと思います・・・・・。

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