2010年10月3日 日曜日 「不安への対処法」について。

経済が停滞し、就職もままならず、将来への不安を抱く人が多いとして、
神戸女学院大学教授の「内田 樹」さんに、不安への対処法をインタビューしている記事(読売新聞)が気になりました。

日本中が不安の閉塞感に覆われているように思いますがどうでしょうか?

いつの時代でも不安はあったと思います。バブルの頃の方が僕は不安でした。
本業を放り出して株や投機をやるような事をしていたら、日本は滅びるんじゃないか。案の定、激しく崩壊した。
60年安保の頃には、日本は戦争に巻き込まれるんじゃないかという不安があった。
それに比べると、今の不安は大したことはありません。

今は不安な時代ではないのですか?

日本が不安な時代とは思いません。人を不安に追い込む事で得をする人々がいる。例えば就職が不安だと言えば、就職情報産業が潤うわけです。
今の日本は、未来の予見可能性が極めて高い。他国からの侵略や内乱、通貨の暴落などの可能性はほとんどない。
戦後65年で今ほど変化の幅や選択肢が限られている時代、言い換えると社会システムが安定している時代はない。
不安というより「退屈」です。それは安定の代償です。

日本は今も世界第2位の経済大国なのに、豊かさを実感できません。

これだけ豊かで、まだ足りないというのは「貪欲」です。世界に類のない程安全で、環境に恵まれ、平和な国になったことを評価するべきです。
持っていないものを数え上げる人間と、持っているものを数え上げる人間では行動の姿勢が違います。
あれがない、これが足りないと不満を言う人間は、誰かがなんとかしてくれるのを待っている。
そうではなく、私達が享受している社会システムの恩恵が、先人や現在それを支えている人達の苦労のおかげと考えて、それに加わって支えるべきです。

どんな社会を目指すべきですか?

先進国はいずれどこも経済成長が止まり、人口が減少します。日本が少し先を行っているだけです。
右肩上がりの成長が終わっても、日本には十分余裕があるので、資源をうまく回せば住みよい国を作れる。
みんながそこそこ幸福に生きるにはどうしたらいいかが国家目標になります。
この問題を解決した先行事例がないから、みんな不安になっていますが、日本は世界の先頭を行っているのですから、モデルがないのは当然です。
世界の範となるモデルを構築するトップランナーだという国民的合意が出来れば、不安も閉塞感も吹っ飛びます。知恵を出し合う時です。

個人にできる事は何ですか?

自分たちの手の届く範囲で、困っている人を支援していくことです。行政に何かをしてくれ、というのではなく、あなたは隣人に何をするのか。
自分の周りに相互扶助の共同体をつくり、それを広げていく。これが一番大切なことではないですか。



以上の文章(意見)を読んだ私の感想を書きます。 結論から言うと、ほぼ同意見です。

誰でも豊かになるのは嬉しいものです。貧乏から脱出できるのですから当たり前で、誰でも喜びます。
しかしそれが、便利であると感じている間は良いのですが、こんどはそれが「当たり前」になります。
当たり前になると誰も喜びません。もっと便利になりたい・・・楽をしたいと考えるでしょう。すると、「贅沢」になるのです。

さらに、その贅沢に慣れると、こんどは「我儘(わがまま)」になるのです。
○○○して欲しい。 ○○○してくれ。 ○○○してくれない、○○○してくれ!!

日本は社会主義国家ではないのです。自分の事は自分で負担するのが民主主義国歌なのです。 「他人のせい」にしてはいけません」
付け加えるなら、「権利を主張するのだったら、先に義務を果たせ」・・・これがないから我儘になるのです。

「求めよ!さらば与えられん。」 これは有名な聖書の一節です。これをどう解釈するかで人間の品性が現われると思います。
私の最近の解釈は、「欲しければ自分で努力して頑張って手に入れなさい。その自由は与えられていますよ。」そんなものだと思っています。
しかし、現実の巷の解釈は「○○○してくれない」「○○○してくれ!」・・・だと思うのです。

そしたら、その解決策はどうだと聞かれたら、わたしは藤原正彦さんの書かれた「国歌の品格」を読みなさいと言いたい。
昔の日本は貧乏だった。しかし、人間の品性は今なんかより比べ物にならない位「高潔」であったと思います。




最近中国が著しい経済発展を遂げて、GDPで日本を抜き、世界第2位の経済大国になったそうです。
しかし、圧倒的に大勢の日本人(日本人でなくても)は、「中国は日本に比べて50年以上遅れている」と感じているのではないでしょうか。
少なくとも、中国に日本が負けていると思う日本人はいないと思うのです。

どこにその差があるかというと、「人間の品性」だと思います。

傍若無人の我儘な行動を見て、眉をしかめている日本人は多いのです。中国人は公衆マナーが全くできていないのです。
「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが、中国は今、やっと衣食が足りてきた状態だと思うのです。
それも、中国全体から見ればほんの一部の地域だけが経済発展しているのであって、内陸部では電気のありがたみも知らない人々が大勢いるそうです。

日本では考えられないことです。

日本では考えられない事に、「農村部の女性の自殺」がものすごく多いという事もあります。
大体の事情は「拠って知るべし」でしょう・・・女性が労働力なのです。酷使するのです。共産主義の実態がこれです。

不平不満ばかり書いてもいけませんので、これ位にしますが、「他人のふり見て我がふり直せ」を肝に銘じたいものです。

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